2008年6月26日木曜日

スクープ これが癒着の構造 中央卸売市場






「はちのへ今昔」が精力を注ぎ二ヵ月に渡り、中央卸売市場(青果)の市職員と業者との癒着(ゆちゃく・本来関係あるべきでない者同士が深く手を結び合うこと)を調査してきたが、とうとうその証拠書類を入手。
 業者との癒着がどのように展開されてきたかを一挙掲載。
ことの発端は平成13年に市役所が建てた冷蔵庫が経年し古くなり、それを取り壊したことから始まる。
規則で昭和52年から冷蔵庫使用料月額百万(昭和58年月額75万円に下げる)を市側は徴収してきたが、天井が高く冷蔵能力も低く、使い勝手が悪くこれを使用しないと卸業者等から申し出でがあり、これを業者側で撤去し、新たに業者側が冷蔵庫を建てるので土地を貸すように申し出でた。
この当時の市場長は川村隆氏、歴代の市場長を記載。
平成13~14年川村隆
  15~16年漆戸修
  17年   野坂哲
  18~19年高橋昇士
  そして今年度は中野氏となる。
冷蔵庫の建設費用はおよそ2億円とのこと。(松橋次長の弁)これを卸業者2社と中卸5社、計7社で協同組合を設立し、その組合冷蔵庫とし名称を「八戸市場冷蔵庫事業協同組合」所在地は市場内であるので河原木神才。代表理事には赤坂保信氏が就任。
ここで問題になるのは協同組合が建設した工場・事務所は固定資産税がかからない。これを活用し組合組織とした。建物は組合名義としても、土地は市側から借りなければならない。従来の建物を撤去し更地としたので、当然空地使用料を課される。それは1㎡当たり80円。冷蔵庫は1200㎡のため、年額112万円。これを免れるためにこんな手口を考えた。
それは行政側が建てたものではないから、行政目的外使用だと言い出す。この智慧は行政側がもち掛けたものだろう。
と、言うのは行政側が建てた、市場の目的にそった冷蔵庫を取り壊し、同じ冷蔵庫を新設した。どうして、それが行政目的外になるのだ。
なんでもいいから、1㎡当たりの単価を下げるために、行政目的外とすれば、新たな使用料計算となる。そこで「関係課と相談の上、56円」とした。つまり、80円の7割。
行政目的外使用料として、従来規則で定まった80円を改定することなく、新たな計算式を策定。これで年額34・5万円下げた。6年で207万でしかない。
こんなケチ臭い額より、固定資産税を合法的に免れた額の方が大きい。ところが出す銭は1円だって安い方がいいとなると、こうした手口を捻りだすもの。これがどうして市側がこれに加担したかというと、それは平成20年2月13日に八戸プラザホテル、クリスタルホールで午後4時から開催された「八戸中央卸売市場運営協議会」の議事録を入手したことで判明。
出席者は委員14名、川崎委員欠席、山田委員途中出席。市側から副市長菅原、部長印鑑よめず、市場長高橋、次長東舘、清水主査、藤谷主査、音喜多主査、石木田主事、大高主事。
案件2に八戸市中央卸売市場条例及び施行規則一部改正について
質問赤坂委員 (前略)、平成13年度に業界主導で建設した冷蔵倉庫棟の使用料について、今後どうなるのか
回答次長東舘 平成13年度にさかのぼることはできないが、施行予定である平成20年5月1日より「1㎡当たり月額80円」から「1㎡当たり月額30円」に減額となる空地使用料を適用する。
東舘の発言は明確に事実に反する。平成13年から目的外使用料として1㎡当たり56円を徴収していたのを隠し、あたかも施行規則通り80円を課していたような発言だ。これは市側としては、明確な56円徴収の根拠がないためこれに触れない。この発言のように80円を課していたなら、役人は逋脱(ほだつ・まぬがれること)させた分の207万円を弁償せよ。
市民は役人は正しい法の執行をしていると信じて疑わない。しかし、次長東舘の物言いは業者と結託し、さらにさかのぼってまで下げてやりたいと業者に迎合(げいごう・他人の意向を迎えてこれに合うようにすること。他人の機嫌をとること)している。役人はこうしたことはしてはいけない。
とってもいない料金を徴収したかのように装い、さらに下げるは言語道断。共に天を仰ぎたくない。汚らわしい存在でしかない。
業者と癒着するな。してはいけない便宜を供与するな。供与したものは役人が返却せよ。それとも、その見返りを貰っていたのか? すると収賄罪にあたる。市役所の外にいるから、目が届かない。おかしなことも誰の目にもつかないと思い込んでいないのか? 
すべてのことは数字が物語る。過去の事実は闇から闇へ葬れると思うな。市民は監視しているぞ。