2008年7月29日火曜日

八戸圏域水道企業団は弱者の味方か? 1


水道企業団は使用料を払えない家庭の給水を停止する。物事はすべからく契約に基づく。神と契約をしたのがモーゼ、エジプトに捕らえられ奴隷となったイスラエルの民を救い、神との約束の地カナンを目指し40年の流浪の旅に出る。
これほど契約は大事。八戸市内の家庭は水道企業団と契約を結んだが、その契約がどんなものなのかをご存知だろうか。
 東北電力には供給規定があり、これは各営業所に置かれている。しかし、水道企業団にはそれすらもない。つまり、使用者にどのような条件で水を供給し、かかる事態に至ると停止するとの取り決めがない。これは水道企業団条例50条にあるが、料金を払わないと停止する旨を八戸市民は知らない。それは水道企業団が各戸に告げないからだ
 水道企業団は八戸市役所から分離独立し、条例を有している。そんな勝手なことが出来るのか?と疑問に思う人もいるだろうが、水道企業団は議員を持っている。その議員は誰?
 それは八戸市会議員が兼任している。すべての議員ではない。立花敬之、寺地則行、田名部和義、坂本美洋の各氏。これらが議決し条例が制定される。他の議員は奈良岡修一、久慈豊(三戸)、三浦正名(五戸)、浜谷豊美(階上)、工藤祐直(南部)、吉田豊(六戸)、三村正太郎(おいらせ)。
 これらの構成員で議会が条例を策定し、各戸の給水を停止する。だが、この水道企業団条例なるものが存在することすら誰も知らない。「はちのへ今昔」も知らなかった。ところが、それを知りうる原因があった。世の中は神との契約を重んじる人もあり、原因、結果の因果を大事とする人もある。
水道企業団を調べようとなった、その原因は大館市議の違法駐車だ。実に有難いなあと痛感。大館市議が違反をしなければ気づきはしなかった。と、言うのも大館市議の違反駐車場所から3㍍も離れていないところに、北奥羽サービスの車が駐車している。これらの車は駐車料金を支払っているのかと疑問に思ったのが調べるきっかけ。実に有難い話だ。
 水道企業団に条例があるが、彼らはそれを公開していない。「はちのへ今昔」が水道企業団を訪問した時には、この水道企業団条例すら開示していなかった。それは先月末の話だ。水道企業団は公営企業のため、情報公開で要求された文書は開示しなければならない。ところが、これを怠っていた。
条例は開示せず、己一人が知り公示公告もせず、誰がそれを知りえると言うのか。供給する側とされる側とが契約行為をなし、その上で契約違反であるから供給停止をする。これなら理由も理屈もわかるが、供給停止の条件がどのようなことであるかも知らされず、条例の存在すら知らないなかで供給停止が一方的になせるのか?
 水道企業団、供給家庭は13万1千世帯、これらの人々の何割が供給条件を知るというのか。水道企業団は契約各戸に「八戸圏域水道企業団給水条例」を配布せよ
 これが契約というものだ。その契約もなしに給水停止は違法、無法のなにものでもない。
 次号はこの偏見と独断の給水停止に至る流れを報告。