2008年9月2日火曜日

藤川優里市議のよわった、困った、日和下駄のオンブズ達7

平成 5年 9月 定例会-09月14日
岩織政美市議の会議録 続
第四点、O建設の信用度について。 八戸市の請負工事等の競争入札参加者の資格に関する規則の第八条、指名競争入札の参加資格者の規定では、第一に信用度を掲げ、これに留意して指名しなければならないとしております。ひばりの里問題から是川ケアハウス問題に関して、直接業者としてかかわってきた小幡建設は、六月定例議会でも触れたように、三千万円の貸借問題で前田勇氏を訴訟に持ち込み、八戸地裁での第一審判決では、前田勇氏が破れ、なお、係争中であります。 詳細に述べる時間はありませんが、前田氏の抗弁内容は別として、第一審法廷での小幡建設社長の陳述記録を客観的に受けとめてみて、その内容と経過について事実に基づかないと思われる表現、明らかに事実を曲げている表現、不自然な対応と思われる表現があり、訴訟争点の一つである、ひばりの里建築工事代金四億九千八百万円の見積もり根拠に重大な虚偽があるのではないかと思われるのであります。 例えば平成四年十二月七日付、小幡正宣本人調書で、裁判官の質問に、こう答えています。「本件工事代金の最初の見積もり額は五億円近い金額で、それよりも安いということはありませんでした。それに対して、愛桂会から高いのでまけるようにと言われたので、二千万円近い値引きをして四億七千万円前後になりました。ところが、現地に行ってみたら他の業者の行った基礎工事が不十分で、くい打ち等の工事が必要だったので見積もりをし直しました。そうして出た金額が四億九千八百万円です」。 このわずか六行の陳述に対して指摘しなければならない点は、第一に、前田勇氏が当初小幡建設と話し合った工事費は四億五千万円であって、五億円という金額ではなかったこと。第二に、小幡建設が、ひばりの里建設に関して前田勇氏に貸した三千万円の返済見込みが明確でない中で、法人組織が善光会から愛桂会にかわったとしても、施設運営当事者となる愛桂会に対して三千万円の返済問題について全く話し合うことなく、二千万円近い値引きだけを承諾しているという理解できないやりとりであること。第三に、直接増額の根拠となっているところの「現地に行ってみたら他の業者の行った基礎工事が不十分で」云々について、まず、ここで言う他の業者とはだれのことか。造成工事を施行した業者は二名であるが、基礎工事ではないし、小幡建設から造成工事の仕上がりについて、当時何らの問い合わせもなかったことは明らかである。基礎工事を施行した他の業者とは存在しないと言わざるを得ないのである。次に、現地に行ってみたら地盤の軟弱さがわかったので、くい打ちが必要で、見積もり直しをしたということは、当初の見積書を作成するに際して、現地を知らないままに積算をしたということになります。 岩沢測量の作成した当該地の図面が手渡されてあり、それを見れば造成工事後の仕様が明白であります。その図面によれば、傾斜面を切り土と盛り土で平地にしたもので、盛り土面積は、ひばりの里建屋の半分を占めるほどの割合であることが明らかであり、これを知らずに工事見積書を作成したとすれば、全く理解のできない、ずさんな見積もりと言わねばなりませんし、業者たる資格を問われます。逆に、承知していて作成したとすれば、この陳述は虚偽の陳述であり、重大な責任が生じてまいります。 他の陳述でも、事実をわざと曲げているところもありますが、それは割愛するとして、この三千万円に関して、四億五千万円の工事代金に含まれるという覚書も、領収証も存在しないままに返済を迫られた前田勇氏は、次に是川ケアハウス建設を具体化する中で、再度小幡建設に発注して三千万円の返済を解決しようとしたところ、横からゼネコンのT建設が介入し、小幡建設が除かれる事態となったために、小幡建設が仮差し押さえを行い、是川ケアハウスの挫折に至らしめたのであります。 これらの経過を見るとき、多額の借金とともに、ひばりの里用地と合わせて、合計九万八百七十平米の土地全部を失う羽目に追いやられた一市民、前田勇氏の苦境に対して、これに大きくかかわり、事実に基づかない法廷陳述で糊塗しようとする小幡建設のあり方は、当市の指名競争入札参加資格の信用度を著しく損なっているものと指摘せざるを得ません。よって、同業者の指名入札参加について、しかるべき措置をとることを求めるものでありますが、市長の見解はいかがでありますか、明快な答弁を求めます。 以上で質問を終わります。 〔三十四番岩織政美君降壇〕(拍手)
市長(中里信男 君)岩織議員にお答えを申し上げます。(中略)
次に、ひばりの里問題でございます。市長の理事就任、辞任の経過、だれからどのように勧められ、就任したのか。また辞任の経過はどうか、こういうことであります。 要介護老人の家庭復帰を支援する中間施設である老人保健施設を設置したいとして、当時の社会福祉法人愛桂会の理事長佐々木先生、副理事長前田勇氏から理事就任の懇請がありました。そこで、老健施設は、お年寄りの面倒を見てくれるありがたい施設でございますので、私で何か役立つことでもあればという心境で、六十三年八月、理事をお受けいたしました。その後、平成元年十一月、市長就任に伴いまして、その時点で、私のこれまで関係してきた各種団体、会社等の役員をすべて辞任したい旨の意思をそれぞれに要請をいたしました。法人愛桂会理事辞任も同様でありましたが、法人側の事務手続が遅延し、書類上は平成三年十月の辞任となったものであります。 なお、その間、二度にわたり、ひばりの里の事務長より手続が遅延しておって申しわけない旨の釈明も受けておりました。 次に、是川ケアハウス問題での市の対応について、助役等を出張させて直接国に働きかけさせるに至ったその理由、経過及びそのときの厚生大臣の対応はどうであったか。また、地元小幡建設の仮差し押さえが判明したケアハウス計画が挫折することが明白になった時点で、小幡建設に対して打開のための努力を市として行ったのかどうか、こういう内容でございました。 助役の出張につきましては、平成三年十二月定例議会の一般質問で私から、また決算特別委員会で関係部長等から岩織議員にいろいろ御答弁申し上げているところであります。ケアハウスは、長年にわたり、市民待望の施設であることから、その実現を図るため、重点事業に取り上げている特別養護老人ホームの整備、長生園改築にあわせて、助役、福祉課長を上京させ、厚生省大臣官房老人保健福祉部長に会って陳情させたところでございます。 小幡建設の仮差し押さえについては、当事者間の債権債務の問題でございまして、行政が関与すべきことではないと理解をいたしております。したがいまして、関与いたしませんでした。 次に、右翼問題でございます。六月定例会で傍聴人から背任横領という言葉が発せられたが、その後、市長はどのように対応したのかという内容でございました。 市政を論ずる神聖な議場内において、傍聴人からあのような暴言が発せられたことについては、お互いの名誉にかかわることでもありまして、強い義憤を覚えたところであります。検討の上、しかるべく対応してまいりたいと答弁いたしたところでありました。手段として名誉棄損の告訴も考えられましたが、あのような多人数で騒然たる中、事実無根の暴言を発した相手を正確に特定することは困難なこともありましたが、議場の秩序を乱し、会議を妨害し、事実無根の暴言を吐いたことは、警察当局も事実関係を知っており、傍聴人の一人を逮捕に踏み切り、送検されたという経緯がありましたので、私は告訴することを見合わせてまいったのであります。そして六月定例会最終日に閉会のあいさつの中で、議会並びに本職を冒涜し、市民の皆様に不安を与えたことは、まことに遺憾である旨を表明したところであります。 さらに右翼問題につきまして、右翼が選挙に向けて来るというんだが、それを来ないようにするために金で解決しておるのではないか。二億円にも及ぶと聞いておるというニュアンスの御発言であります。(「そうは言っていません」と呼ぶ者あり)もしそう言うておりませんでしたら、二億円という話も出ましたし、私は、一切そのことには関知いたしておりません。そう申し上げておきます。 続