2008年9月8日月曜日

JRは民間会社、八戸市は随意契約で便宜供与は不届き


各課の随意契約を調査中、その中からこれは看過できないものを掲載。
道路建設課が6457万の随契をなした。当初は7266万。なんでこんな契約がなされたかを追求。JRが昔国鉄と呼ばれ、日本全国に鉄道網が敷かれた。明治五年の新橋・品川間がその始まり。蜂須賀侯爵らが出資した日本鉄道株式会社が明治24年に東北線を上野・青森間に開通。その余材を使い、明治27年八戸線が登場。
 私鉄を官営として国鉄が誕生。ここが野球軍を所持、それが1949年の国鉄スワローズ。名投手金田正一を擁した。金田は18歳で阪神戦でノーヒット・ノーランの記録を樹立、後年もこの若年記録は破られない。立教からプロへすすんだ長島茂雄を四打席連続三振に討ち取る。彼のドロップを打ち崩す選手はまれ。奪三振3509は当時の世界記録。国鉄は金田だけが凄く、他は弱体。登板すれど敗戦投手の金田は女性たちの母性本能をくすぐった。甘いマスクで倅に俳優が出た。JRが稼いでいた頃、それから職員がブラ下がり、赤字に転落し国鉄分割。そして株式会社へと転身。
 何故、八戸市が一民間会社のJRと随契を結んだのか。これを調べると道路法の第三十一条が根拠だと道路建設課が呈示。そこには当該鉄道事業者と交差する道路の所有者は協議しろと記してある。
 問題の線路をまたぐ橋は八戸駅から下田に向かう線路上の「東北本線八戸駅構内八戸通こ線橋改築に係る詳細設計」。これに6457万円を支払った。
 随契でなく競争入札が原理原則。何故だの問いに道路法が出てきた。これには罰則はないが、協定は結ぶべき。その協定には工事の施工方法及び費用とあり、これを随契だと八戸市は勝手な判断。しなけらばならないとは記していない。
 この契約は橋の設計、設計には測量もある。これを随契としたため、JRの指定会社が実施。八戸にも立派に20余社が測量の看板を掲げる。同様、橋の設計を行う会社もあまたある。これらに仕事が出ず、何でJRごときに仕事を出すのか。出すなら出すで、自分たち道路建設課は設計書(発注すると概算この程度になるの試算)を作れ。それも投げて自分で幾らかかるの計算もしない。それが本当に市民のためなのか。
 面倒な仕事は避ける逃げるでは、太宰治が人間失格の中で引用したひきがえるの詩と同じだ。
ゆくてを塞ぐ邪魔な石をひきがえるは廻って通る。
 天下の赤字会社国鉄の残党、JRがやることに間違いがないと、盲従するのも一方法、しかし、それに間違いがないのか、もっと安く確実に作成できないかを、市民は担当課が精魂こめてしていると信ずるから、必死で税金を負担している。景気後退で市民の所得は減ったが、税は変わらぬどころか上昇。これで市民に生きろと言えるのか。
 が、市役所職員の給料は減らず三社大祭の職員互助会の山車まで全額税金で出した。不埒(ふらち・法にはずれていること。道にそむいていること。ふとどき。不法)以外の何物でもない。こうした職員が二千人もいる。何を仕出かしのかかさっぱり判らぬ。だから、今日も市役所に行く。こうした仕事は議員諸君の仕事だ。だが、彼らはあてにならない。調査権があるにも関わらず、一票が欲しくて追求できない。情けないものだ。
 八戸市内にも堂々税金を払い技術優秀な企業が幾つもある。それらに仕事を廻すことを考えよ。市民が潤ってこそ税金も入る。ところが、自分は仕事をしたくない、給料は一円でも多いほうがいい。これじゃ泥棒と何処が違う、泥棒はパクられれば刑務所のリスクあり。役人は何もしなくとも職を失う気遣いもないじゃ、泥棒より悪くないのか? 街の中でこんな看板を見る。悔い改めよ、審判の日は近い、市役所職員はこの警句を自分のこととして受け取れ。
 この橋の建設には15億円かかるという。これに待ったをかけろ。地元企業にも仕事を分けろ。この努力なしに市民は税を払いたくない。
 今までやってきたので、ついそのまま出したというなら、悔い改めよだ。間違いに気づいて過ちを改める、改めないことを過ちという。
 建設業界はこの問題を注視しろ。仕事はまだまだある。が、諸君は気がつかないだけ。