2009年1月23日金曜日

晩飯食わずに夜中の二十四時まで働く奴がいるのか2


人事課が指導書を廻した。残業をする人間は飯を食う時間を削除せよと。その命令に基づいて給食センターは従来の残業命令簿を書き改めた。
 従来の方法は特殊勤務手当てと称して、一律に支払われた。給食センターには早出をしてボイラーに点火する必要があるからだそうだ。その勤務者が不都合な場合、次の者が特殊勤務手当てを貰う。だが、これも一律の特殊勤務手当てが不当だと、残業命令簿が早出命令簿になりボイラー点火作業に残業手当が支払われる。
 何だか書いていてもこんがらがって来るような仕組みだが、事実は小説よりも奇なりで役所の中は複雑怪奇。そして、言われた通りに給食センターは残業命令簿を書いた。それを届ける先は教育委員会。つまり教育委員会は正しい書き方を知っている。人事課からの残業命令簿の書き方の書類を給食センターに配布したのも教育委員会なのだから。
 つまり教育委員会は知ってて自分はしなかったのだ。下役には命令し、このように記載しなさいと命令・伝達しながら自身はトボけた訳だ。それが課員だけではない。上司の係長、課長もトボけるのだから始末におえない。
 更に、この残業命令簿に基づいて給料を支払うのは人事課だ。この人事課は職員の健康管理、職能を正しく評価し役所の機能を十全させるべき大事なところだ。
 それが深夜十二時まで残業し食事もとらないのを知りつつ放置するは馬鹿野郎と罵られても不服はいえまい。こんなことで役人が務まるのか。人は石垣、人は城とまで言われる。無能、不能は配置を転換し、それらでも充足できる仕事を与える。これが人事課の仕事だ。勤務の評定は数字で表せる。残業せずとも十分にこなせるのが能力だ。係数に仕事量を出し、ベクトルの考えを生かせば物理と同じで人間の能力は数値化できるのだ。
 旧態依然では改革改善はない。まず役人の資質を変えるには心の有り様を問うことだ。水道が断水になった。我が課は何をするべきか、これを問えないから部長でも太平楽をきめこみ、市役所に登庁しない、課員は課長からの命令がないから餅にキナコをかけて食ってテレビ見て笑う。笑わされる人間になるな。良かったと市民に笑顔を出させる人間になれ。これが市役所職員の本分だ。
本分ないところに本質の発露はない。市民のために動け、高齢者、独居老人、障害者の手足になれたのか、青森県の偉人、いや、日本人の最高峰、人間の資質とは信頼とは、信とはを絶えず問いかけた太宰治の心の底からの問いがこれだ。
八戸市役所職員に問う、信頼は罪なりや。存分に市民のために働いてくださると思うから、必死に税を納めさせていただいています。それは有事の際に、獅子奮迅の働きを示してくださるから納めております。
その、信頼は罪なりや。