2009年5月3日日曜日

デーリー東北新聞起原 4


昭和二十年十二月十日、穂積義孝により創業さる。この新聞の起原をさぐるシリーズ。紙面から広告を主体として解説。
文明堂は三日町にあったレコード店、ヤマハ楽器を販売、千葉校のそばにピアノ教室を出すも、業績不振となり手放す。
昭和十二年の八戸商工案内には三日町は支店とある。十和田にも店があったのでそちらが本店だったのだろうか、昭和五年創業。大変栄えた店で、八戸の文化の発信地、となりの伊吉書院とともに中央の香高い文化が方やインクの匂いと共に、こなたは耳をくすぐると、八戸の中心街華やかなころの記憶あり。
この文明堂は積極広告の店で、デーリー東北新聞を自由に駆使、教育界に絶大の信用、また、八戸の吹奏楽の質の高さもあり、楽器販売高は全国でも有数。創業者の没後、次第に下火となり、平成になり閉店。今はシャッターを閉め、種差海岸の写真で覆う。
広告は時代を映す鏡。