2009年5月6日水曜日

司馬遼太郎の魂魄

中国では霊魂は魂と魄とにわけられる、としました。
 この歴史的中国の魂魄観では、死によって魂は天上にゆきますが、魄は死体とともに地下でくらす、というのです。中国人の墓参は、この意味の中において大変論理的です。生者(子孫です)が、墓という魄の場所に行き、天にいる死者の魂をよびもどします。地下の魄と魂魄一つになったところを、すかさずかれらは拝礼するのです。相当の運動神経が要ります。

ひねり・中国人の墓参
叔父さん、今日はいくら祈ってもたましいが降りてきませんネ
うん、天上の魂はきょうは降りてコン